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マカとお酒の相性は?

マカとお酒の相性はいいの?

適度な飲酒は血行を促進し、ストレスを解消するなど健康に効果があります。
また、世の中には滋養強壮効果のある漢方を配合した薬用酒が存在し、その原料の一つとしてマカが用いられているものもあります。
マカは原産国の南米ペルーで滋養強壮に効果のある薬草とされ、現地でもマカを配合したお酒が販売されています。
マカとお酒は本当に相性が良いのでしょうか?
今回は、マカとお酒の関係についてお話します。

お酒の効能

「酒は百薬の長」と謳われ、適度なお酒は体の健康維持に有効な作用をもたらします。

ストレス解消

お酒を飲むと、愉快で心地よい気分になります。
これは、アルコールに脳内ホルモンのドーパミンを活性化する作用があるためです。
ドーパミンはストレスに対抗するために分泌される脳内ホルモンで、ドーパミンが活性化すると心が高揚し楽しい気分になるので、ストレスから解放されます。

食欲増進

アルコールを摂取すると、胃酸が分泌され、胃が蠕動運動を始めます。
これにより中枢神経が刺激され、食欲が湧きます。

血行促進

アルコールを摂取すると、血管が拡張し血の巡りが良くなります。
その結果、体温が上昇し冷え性などが解消されます。
また、血行が良くなると体中に酸素や栄養素が運ばれるため、美肌効果が得られます。

入眠効果

アルコールを摂取すると、そのうち眠くなります。
脳内ホルモンの中には、鎮静効果を発揮するGABA(ギャバ)が存在します。
GABAは、脳の神経細胞にあるGABA受容体と結合して興奮した神経を沈静化し、眠気を誘います。
アルコールは血液で脳内に運ばれると、このGABA受容体と結合し眠気を誘います。

お酒の弊害

「酒は百薬の長」と謳われますが、その下の句では「酒は百毒の長」とも謳われます。
過度のお酒は、体に様々な悪影響を及ぼします。

二日酔いになる

お酒に含まれるアルコールは本来、体は毒物として判断します
体内に吸収されたアルコールは、血液で肝臓に運ばれ無毒化されます。
肝臓にアルコールが運ばれると、アルコール脱水素酵素でアセトアルデヒドに代謝※1されます。
アセトアルデヒドは肝臓にとって猛毒で、肝臓の組織に容易に結合し、細胞を線維化します。
肝臓が線維化すると肝硬変になり、再び肝臓の機能が戻ることはありません。
そのため、肝臓は最優先でアセトアルデヒドを無毒化します。
アセトアルデヒドは、アセトアルデヒド脱水素酵素の作用で、最終的に無毒な酢酸と炭酸ガスに代謝されます。
肝臓はアルコールの代謝以外にも、エネルギーの生産や各種酵素やたんぱく質の合成など、様々な役割を果たします。
しかし、アルコールを摂取すると、肝臓はアルコールの無毒化を最優先にするので、肝臓の重要な役割であるエネルギーの生産などが低下します。
その結果二日酔いになり、ひどい疲労感や倦怠感に襲われます。

※1 代謝とは、ある物質を体内の化学反応で、別の性質を持つ物質に変えること。

依存性になりやすい

アルコールを摂取すると愉快で楽しい気分になるのは、「報酬系」と呼ばれる脳内ホルモンのドーパミンを活性化する作用があるからです。
しかし、アルコールが切れるとドーパミンの活性が元に戻り、再び楽しい気分に浸りたくなるので常習的にアルコールを摂取するようになります。
しかし、はじめは少量のアルコールで活性化していたドーパミンも、やがてそのアルコールの量の刺激に慣れ、活性化しなくなります。
アルコールの量を増やすと、再びドーパミンが活性しますが、やがてその量でも活性化しなくなります。
このようにアルコールの量が次第に増えていき、やがてアルコール依存症に陥ります。
アルコール依存症になると、肝臓で代謝できるアルコールの量を超えるため、肝硬変を引き起こします。
また、過剰なアルコール摂取は脳の萎縮をもたらし、認知症のリスクを高めます。

不眠を招く

アルコールは脳の神経細胞のGABA受容体と結合して入眠を促しますが、この効果を狙って寝酒を慢性的に行うと、次第に中枢神経がアルコールに慣れ、逆に眠れなくなります。

マカは二日酔い対策に効果がある

マカの豊富な栄養素が、アルコールを摂取すると高まるといったことはありません。
むしろ、マカに豊富な亜鉛や鉄などは、アルコールを摂取すると体内への吸収率が低下することが知られています。
しかし、マカはお酒を過剰摂取した際に、皆さんを悩ませる二日酔いを軽減する効果があります。
なぜマカが二日酔いを軽減できるのか、詳しくお話します。

マカはアルコールの代謝を早める

アルコールの代謝は、肝臓でアルコール脱水素酵素とアセトアルデヒド脱水素酵素が行ないます。
この時、これらの酵素の補酵素として作用するのが、ビタミンB1とナイアシンです。
アルコールの代謝ではビタミンB1とナイアシンが大量に消費され、不足するとアルコールの無毒化が遅れ、肝臓に負担がかかります。

マカはビタミンB1とナイアシンが豊富

マカはビタミンB群が豊富な食品で、アルコールの代謝補酵素として作用するビタミンB1とナイアシンを多く含有しています。
乾燥マカ100gあたり、ビタミンB1を1mg、ナイアシンを35mg含有します。
これは成人男子が1日に必要な摂取基準の、それぞれ71%、233%に相当します。
お酒の前後にマカを摂取すると、アルコールの代謝を促進するビタミンB1とナイアシンを多く摂取でき、アルコールの無毒化が早まり、肝臓の負担が軽減します。

マカの亜鉛がアルコールを分解する酵素を活性化

アルコール脱水素酵素やアセトアルデヒド脱水素酵素は、必須ミネラルの亜鉛が不足すると作用しなくなります。
また、アルコールは利尿作用があり、尿とともに体内の亜鉛が失われます。
マカは亜鉛が豊富な食品で、乾燥マカ100gあたり12mgの亜鉛が存在し、これは成人男子が1日に必要な摂取基準の120%に相当します。
マカで亜鉛を補うと、アルコールの分解が促進され、アルコールの利尿作用で尿とともに失われる亜鉛を補給できます。

マカは二日酔いの疲れを軽減する

二日酔いの疲れの原因

肝臓はエネルギーの生産や、たんぱく質や酵素の合成、毒物の無毒化など、1つの臓器で様々な役割を担う臓器です。
しかし、肝臓にアルコールがもたらされると、アルコールの無毒化を最優先に行うため、肝臓の他の役割が疎かになります。
肝臓の役割の一つに、有害なアンモニアの無毒化があります。
アンモニアは新陳代謝※2や食事などでたんぱく質が分解されると発生し、神経細胞を麻痺させ、細胞内でエネルギーを生産するミトコンドリアの活動を阻害します。
アンモニアは血液で肝臓に運ばれ、肝臓の尿素回路で無害な尿素に代謝され、尿と共に体外に排泄されます。
しかし、アルコールの無毒化が行われていると、アンモニアの処理が後回しになり、アンモニアの毒素で肝臓のエネルギー生産がさらに低下し、それと共にアルコールの処理能力も低下します。
この結果、体内に疲れが蓄積し、翌日二日酔いになります。

※2 新陳代謝とは、古い細胞を分解し、細胞分裂で新しい細胞に入れ替えることで、組織の機能を保つ生理現象のこと。

マカのアルギニンとアスパラギン酸が肝機能を高める

アンモニアの代謝で尿素回路に必要な栄養素が、マカに豊富なアルギニンとアスパラギン酸です。
アルギニンとアスパラギン酸は尿素回路を活性化し、アンモニアの処理を促進します。
アルギニンもアスパラギン酸も他のアミノ酸から生産可能な非必須アミノ酸なので、体内で他のアミノ酸を代謝して生産できますが、加齢と共にその代謝能力も低下します。
そのため、マカのように単独でアルギニンやアスパラギン酸を豊富に含有する食品で、直接摂取した方が効果的です。
乾燥マカ100gあたり、アルギニンを610mg、アスパラギン酸を670mg含有しています。
飲酒前後にマカを摂取すると、アルギニンやアスパラギン酸の作用で二日酔いを軽減できます。

マカと薬用酒

世の中には、滋養強壮効果のある薬草や果実、動物などの乾物をお酒に漬けエキスを染み込まし、健康維持の薬用酒として飲む習慣があります。
マカも滋養強壮に効果のある薬草なので、薬用酒の材料に使われる場合があります。
ビタミンAなど栄養素の中には、水には溶けにくいが、アルコールには溶け易い成分もあります。
栄養ドリンクなどに微量のアルコールが含まれるのは、アルコール溶性の栄養素の吸収率を高めるためです。
一方、カルシウムなどアルコールと一緒に摂取すると、体内への吸収率が悪くなる栄養素もあります。
また、お酒はアルコールといってもほとんどが水分です。
栄養素の中には水溶性のものも多く、薬用酒にするとお酒の水分の方に溶け出します。

マカには水溶性ビタミンのビタミンB群が豊富なので、薬用酒にマカを漬けると、ビタミンB群が薬用酒の水分の方に溶け出し、摂取できます。
ビタミンB群はエネルギーを生産する際に補酵素として作用し、マカのビタミンB1とナイアシンはアルコールの代謝を促進するので、薬用酒として少量摂取するのは合理的と言えます。

まとめ

アルコールは適度な摂取は健康効果がありますが、過度な摂取は二日酔いをもたらし、常飲し続けると肝硬変やアルコール依存症など健康を害するようになります。
マカは、アルコールによる二日酔いを軽減する作用があります。
マカはアルコールの代謝を促進するビタミンB1とナイアシンが豊富な上、アルコールの代謝を行う肝臓の機能を高めるアルギニンやアスパラギン酸、亜鉛も豊富です。
また、マカを薬用酒に配合すると、マカのビタミンB1やナイアシンが薬用酒の水分の方に溶け出すので、薬用酒のアルコール分の代謝を早めてくれます。
お酒の前後にマカを摂取すると、アルコールの害から体の健康を守れるので非常に良い関係と言えます。

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