マカで集中力を高める

マカは集中力を高める効果がある

性格上、集中力が長続きしないとお悩みの方も多いと思います。
集中力は、実は脳内ホルモンが関係していることをご存知ですか？
脳内ホルモンは、私たちの感情を支配し、行動を決める物質です。
滋養強壮や精力増進の効果があることで人気のマカは、脳内ホルモンの分泌を促進し、集中力を高める効果もある健康食品です。
今回は、マカでなぜ集中力が高まるのかをお話しします。

意識と脳内ホルモンの関係

最近の研究では、私たちの意識や感情などは、脳内で分泌される脳内ホルモンの影響が大きく関わっていることが分かってきました。
脳内ホルモンは神経伝達物質とも呼ばれ、現在50種類以上もの物質が確認されています。
脳内には、外部の環境変化で生じる様々なストレスに対抗するために、そのストレスに応じた脳内ホルモンが分泌されます。
脳内ホルモンが分泌されると、人の脳はそのホルモンの影響下に入り、特定の感情に支配され、特定の行動パターンをとるようになります。

集中力と脳内ホルモン

集中力も、人間にとっては特定の意識や感情に該当します。
集中力を高めるには、集中力を高める脳内ホルモンを分泌させる必要があります。
人が集中力を高める時に分泌される脳内ホルモンが、ドーパミンとノルアドレナリンです。
同じ集中力でも、ドーパミンとノルアドレナリンの効果はそれぞれ異なります。

ドーパミン

ドーパミンは、俗に「報酬系」と呼ばれる脳内ホルモンです。
ドーパミンが分泌されると、人は快楽の感情に支配され、自らの行動がとても楽しく感じられるようになります。
人は快の感情を求め、不快な感情を避ける性質があります。
そのため、ドーパミンが分泌されると快の感情をひたすら求めるようになり、周囲のストレスを感じなくなります。
その結果、自分が快と感じることに集中力が増すようになります。

ノルアドレナリン

ノルアドレナリンは、俗に「怒りのホルモン」と呼ばれる脳内ホルモンです。
ノルアドレナリンは、不安や恐怖といった負のストレストと力で対抗するために分泌されます。
ノルアドレナリンが分泌されると、負のストレスに打ち克つために感情を一点に集中させ、状況を打開しようと脳がフル回転します。
その結果、集中力が増し、判断力も向上します。
ノルアドレナリンが分泌され、特定のストレスに対して打ち克つと、そのストレスに対して耐性が付きます。
そのため、ノルアドレナリンは学習能力を高める効果もあります。

マカの栄養素で集中力を高める

滋養強壮や精力増進効果の高い、南米ペルー原産の健康食品であるマカは、脳内ホルモンの分泌に関わる栄養素も豊富に含有しています。
食品がストレスや脳内ホルモンの分泌に関わるとは、少し不思議に思われるかもしれません。
しかし、マカを摂取すると脳内ホルモンの分泌が高まり、ストレスに打ち克つことができます。
また、ドーパミンやノルアドレナリンの分泌が増えれば、集中力を高めることができます。
マカを摂取すると、マカの栄養素がどのように脳に働きかけ、集中力を高めるのか、詳しくお話します。

マカのアミノ酸が脳内ホルモンを作る

マカは、必須アミノ酸のフェニルアラニンと、非必須アミノ酸のチロシンを豊富に含有し、乾燥マカ100gあたりフェニルアラニンを290mg、チロシンを200mg含有します。
チロシンはフェニエルアラニンを代謝※1することで、体内で生産できます。
実は、ドーパミンやノルアドレナリンは、チロシンを代謝することで生産されます。
つまり、チロシンやフェニエルアラニンが無ければ、集中力を高めるドーパミンもノルアドレナリンも分泌されません。
チロシンからいくつかの代謝を経てドーパミンが生産され、ドーパミンを代謝してノルアドレナリンが生産されます。

※1　代謝とは、ある物質を体内の化学反応で、別の性質を持つ物質に変えること。

ブドウ糖で脳にエネルギーを補給

脳内ホルモンで脳が活性化し集中力が高まると、脳で多くのエネルギーを消費します。
このとき、脳にエネルギーを与えなければ、せっかく脳内ホルモンで集中力を上げても効果が長続きしません。
脳でエネルギーとなるのは、ブドウ糖（グルコース）だけです。
乾燥マカの6割近くは、デンプンです。
デンプンはグルコースが複数結合しただけの簡単な構造なので、唾液にある消化酵素のアミラーゼで簡単に分解されます。
そのため素早く体内に吸収され、脳のエネルギー源として使用されます。

カフェインと一緒にマカを摂ると集中力が持続する

コーヒーやお茶などに含まれるカフェインを摂取すると、中枢神経を刺激し、ドーパミンやノルアドレナリンの分泌が増すことが知られています。
マカが豊富に含有する非必須アミノ酸のアルギニンは、カフェインの覚醒作用を増幅させる効果があります。
乾燥マカ100gあたり、アルギニンを610mg含有しています。
そのため、カフェインと共にマカを摂取すると、マカのチロシンが集中力を高めるドーパミンやノルアドレナリンを生産し、アルギニンがその分泌を長続きさせる効果を発揮します。

まとめ

脳内ホルモンのドーパミンやノルアドレナリンは、集中力を高める効果があります。
マカには、ドーパミンやノルアドレナリンの原料となるフェニルアラニンやチロシンが豊富で、マカを摂取すると脳内ホルモンの生産量が増加し、集中力が増します。
また、脳が活性化し集中力が増すと、大量のエネルギーを消費するため、脳のエネルギー源であるブドウ糖が豊富なマカは、集中力を保つには最適な食品です。
さらに、カフェインはドーパミンやノルアドレナリンの分泌を増やす作用があり、マカのアルギニンはそのカフェインの効果を持続させる作用があるので、マカとカフェインを一緒に摂ることで集中力が長続きします。
マカは集中力を高める効果があるので、学習や運動などで集中力が必要な時は、積極的に摂りたい健康食品です。