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マカで更年期障害を改善

マカは更年期障害を改善する

40歳を過ぎる頃になると、女性を悩ませる更年期障害。
頭痛やめまい、動悸、倦怠感など身体的な苦痛や、イライラや気分がすぐれないなど感情面にも影響を与えます。
しかし、更年期障害は女性特有の症状ではありません。
男性でも、更年期障害に悩まされる方が多くいます。
マカは、滋養強壮や健康維持に効果のある健康食品として注目を浴びていますが、マカの効能の一つに性機能の改善があります。
そのため、マカは男女ともに更年期障害を改善する効果があります。
今回は、なぜマカが男女ともに更年期障害を改善する力があるのかをお話します。

更年期障害の原因

更年期障害は、加齢が原因で体内の性ホルモンの分泌が低下すると起こります。
更年期障害と言うと女性だけと思われがちですが、男性でも更年期障害が起こります。
女性の場合は35歳を過ぎた頃から急激に女性ホルモンの分泌が低下し、50歳を迎える頃には閉経し、卵巣で作られる女性ホルモンは停止します。
男性の場合は、30歳を過ぎた頃から少しずつ男性ホルモンの分泌が減少しますが、その減り方が女性よりも緩やかです。
男性の場合は、男性ホルモンの減少に個人差があり、40代で枯渇してしまう人もいれば、70代でも30代40代と変わらない分泌量を誇る人もいます。
男性の場合、生活習慣やストレスなどが原因で急激に男性ホルモンの分泌が減少すると更年期障害が現れます。
そのため、女性に比べ男性の方が更年期障害に悩む人は少ないのです。

更年期障害の症状

更年期障害は、男性と女性では発生する症状が異なります。
一方、男女とも共通する症状もあります。
更年期障害を発症すると、どのような症状が現れるのか見てみましょう。

女性の更年期障害

女性の更年期障害で一番恐ろしいのは、骨が脆くなる骨粗しょう症です。
男女ともに女性ホルモンのエストロゲンは分泌されますが、女性の場合はエストロゲンが骨密度を保つ役割を担っています。
エストロゲンの分泌が減ると、新陳代謝※1で骨の分解を抑制できないばかりか、吸収したカルシウムで骨を作る効果も低下します。
また、女性の場合、性ホルモンは女性らしい体や肌を作る役割があるので、分泌が減ると肌艶が無くなり脂肪が増えます。

※1 新陳代謝とは、古い細胞を分解し、細胞分裂で新しい細胞に入れ替えることで、組織の機能を保つ生理現象のこと。

男性の更年期障害

男性の更年期障害で怖いのは、前立腺肥大です。
男性ホルモンが減少すると、生殖機能を維持しようと前立腺が肥大化します。
前立腺は射精の際の精液の主成分である前立腺液を作り、収縮することで精液や尿に勢いをつける器官です。
前立腺はクルミ大の大きさで尿管を囲むように存在していますが、これが肥大化すると尿道が狭くなり、尿が出にくくなります。
また、前立腺が肥大化すると、尿道炎や尿道結石、前立腺がんになりやすくなります。

男女共通の更年期障害の症状

ホルモンバランスが崩れると、男女ともに自律神経が乱れます。
自律神経が乱れると疲れやすくなり、食欲不振や不眠症などに悩まされるようになります。
また、血圧が高くなったり、頭痛や腰痛など神経痛に悩まされるようになったりします。
精神面でも感情のコントロールができなくなり、イライラや不安が募るようになります。
さらに、性ホルモンの減少は脳にも影響し、やる気が無くなるうつ病や、物忘れ、重症化すると認知症を発症します。

マカは男女ともに更年期障害を改善する

マカは南米ペルー原産のアブラナ科の野菜で、アンデス高原の標高4000~5000mの高地で育ち、嘗ては食糧事情の乏しい現地の人々にとって貴重な食料品でした。
一方、大地のミネラルを1年近くかけて吸収し育つため、各種ミネラルやアミノ酸、ビタミンB群が豊富で、スタミナ食としても愛用されています。
特に、男女ともに性機能を改善する効果があり、古代インカ時代には人間に限らず動物にも不妊治療の薬草として使われていました。
更年期障害の原因が性ホルモンの分泌減少にあるため、性機能を改善するマカを摂取すると更年期障害を改善できます。
なぜ、マカが性機能を改善する力があるのかを、詳しく見てみましょう。

マカの亜鉛が性ホルモンの生産を増やす

性ホルモンは、男性は主に精巣で、女性は主に卵巣で生産されます。
精巣も卵巣も細胞分裂が盛んな器官で、その細胞分裂に必要な成分がマカに豊富な亜鉛です。
亜鉛はたんぱく質の合成や細胞分裂、ホルモンの生産に必要不可欠なミネラルで、体内では生殖器以外に肝臓や腎臓、骨、骨格筋、皮膚など細胞分裂が盛んな場所に多く存在します。
一方、日本人の食生活では亜鉛は不足しがちで、尚且つ体内への吸収が非常に悪い栄養素です。
精巣や卵巣に亜鉛が不足すると、加齢による性ホルモンの生産力がさらに低下し、更年期障害を助長します。
乾燥マカ100gあたり、亜鉛を12mg含有し、これは成人男子が1日に必要な摂取基準の120%に相当します。
マカで不足しがちな亜鉛を摂取すると、性ホルモンの生産力が向上し、性ホルモン減少による更年期障害を改善できます

マカのアルギニンが性ホルモンの分泌を促進する

性ホルモンの分泌の仕組み

性ホルモンの分泌は、非常に複雑な仕組みの上で成り立っています。
性ホルモンの生産は精巣や卵巣で行われますが、性ホルモンの分泌の命令は脳にある視床下部が行います。
性ホルモンを生産には、視床下部で分泌される性腺刺激ホルモン放出ホルモンの分泌が必要で、そのホルモンが脳下垂体を刺激し、脳下垂体から性腺刺激ホルモンが分泌されます。
性腺刺激ホルモンは血液を通じ卵巣や精巣に届き、ようやく性ホルモンの分泌が始まります。
つまり、命令のスタートとなる視床下部が正常に機能しないと、性ホルモンが分泌されません。

自律神経が乱れると視床下部も乱れる

実は、視床下部は性ホルモンの分泌の指令以外にも、私たちの意思ではコントロールができない生理機能を調整する自律神経も支配しています。
自律神経と視床下部は密接な関係があり、ストレスや生活習慣の乱れなどで自律神経の機能が低下すると、視床下部の機能も低下し、性ホルモンの分泌が減少します。
一方、精巣や卵巣で亜鉛不足や何かしらの要因で性ホルモンの分泌が減少すると、視床下部の機能が乱れ、自律神経の機能も乱れます。
性ホルモンの減少による更年期障害で、めまいや頭痛、高血圧などの自律神経の異常で起こる諸症状が現れるのは、性ホルモンの分泌と視床下部、そして自律神経が密接に関連しているためです。

アルギニンは脳下垂体を刺激し性ホルモンの分泌を促進する

マカに豊富な非必須アミノ酸のアルギニンは、傷の修復や細胞分裂に必要な成長ホルモンの分泌を促進する作用があります。
成長ホルモンは脳下垂体から分泌されます。
アルギニンはこの脳下垂体を刺激して、成長ホルモンの分泌を促進します。
性ホルモンの分泌を促す性腺刺激ホルモンも、脳下垂体から分泌されます。
脳下垂体は視床下部とも連動しているため、脳下垂体が刺激されると視床下部も連動して刺激されます。

加齢で機能が低下していた視床下部が刺激されると、視床下部が活性化し、性腺刺激ホルモン放出ホルモンの分泌も活性化します。
結果として性ホルモンの分泌が促進され、性ホルモン不足による自律神経の乱れも改善し、更年期障害で現れる諸症状も軽減します。
乾燥マカ100gあたり、610mgものアルギニンを含有しています。
毎日マカを摂取するとアルギニンにより性腺刺激ホルモン放出ホルモンの分泌が増え、性機能が改善し、更年期障害が改善します。

マカのフィトエストロゲンで女性の更年期障害を軽減

男性の場合は、精巣さえ機能していれば性ホルモンの分泌は年齢に関係なく行われます。
しかし、女性の場合は50歳を迎える頃には誰でも卵巣内で卵胞が無くなり、否応なく閉経を迎え卵巣が機能しなくなります。
卵巣が機能しなくなると、卵巣で女性ホルモンの生産が止まります。
女性ホルモンは副腎でも生産され続けますが、その量は卵巣に比べれば微々たるもので、減少した女性ホルモンに体が慣れるまで更年期障害に悩まされ続けます。

女性ホルモンはエストロゲンとプロゲステロンに大別されますが、マカはエストロゲンとン分子構造が似た植物エストロゲンのフィトエストロゲンを含有しています。
フィトエストロゲンが細胞にあるエストロゲン受容体と結合すると、エストロゲンが結合した時と同じような反応が体内で起こります。
その結果、加齢で減少したエストロゲンの機能を補え、女性の更年期障害の諸症状を軽減できます。
特に女性の場合、エストロゲン不足は骨粗しょう症のリスクを高めるので、マカのフィトエストロゲンは骨密度を高めるのに有効です。

ドーパミンを生産し脳機能を活性化

性ホルモンの分泌は、脳の機能にも影響

脳には人の感情を支配する何種類の脳内ホルモンがあり、「快楽」を司るドーパミンと性ホルモンは密接な関係があります。
人は性的な刺激を受けるとドーパミンが分泌され、自律神経を刺激し性行動できるように性ホルモンの分泌を促進します。
しかし、加齢で性ホルモンの分泌が減少すると、「快楽」を司るドーパミンの分泌が不活性になります。
ドーパミンは一方で記憶の保持にも使用され、ドーパミンの減少は物忘れや認知症のリスクを高めます。
また、「報酬系」とも言われるドーパミンが分泌されると、自分の行動が楽しく感じられるようになり、やる気が出ます。
ドーパミンが減少すると何事もやり気が無くなり、うつ病を発症します。
更年期障害で物忘れや認知症、うつ病などを発症するのは、このドーパミン不足が原因の一つです。

マカのアミノ酸でドーパミンを生産

ドーパミンは性行動以外でも脳内で分泌されますが、脳内でドーパミンの材料が不足するとその生産量が減ります。
ドーパミンの生産には、マカに豊富な必須アミノ酸フェニルアラニンや、非必須アミノ酸のチロシンが必要です。
フェニルアラニンを代謝※2するとチロシンになり、チロシンを何度か代謝するとドーパミンが生産されます。
マカでフェニルアラニンやチロシンを摂取すると、性ホルモンの分泌不足で脳内で生産力が低下したドーパミンの生産力が向上し、更年期障害のうつ病や認知症を回避できます。

※2 代謝とは、ある物質を体内の化学反応で、別の性質を持つ物質に変えること。

まとめ

更年期障害は男女ともに起こる症状で、加齢による性ホルモンの急激な減少が原因です。
マカは、男女ともに性機能を高める効果があり、マカに豊富な亜鉛が性ホルモンの生産を促進し、アルギニンが脳下垂体を刺激して性ホルモンの分泌を促進します。
その結果、性ホルモンの分泌不足で乱れていた自律神経の機能が回復するので、更年期障害の諸症状も改善します。
また、女性の場合は閉経を迎えると女性ホルモンの分泌ができなくなるので、女性ホルモンと同じ作用があるマカのフィトエストロゲンは女性の更年期障害の軽減に有効です。
更年期障害による性ホルモンの分泌減少は脳機能にも影響を与え、うつ病や認知症のリスクが高まります、
マカでフェニルアラニンやチロシンを補給すると、脳を活性化するドーパミンが分泌され、うつ病や認知症のリスクを軽減します。
性機能を改善するマカは、男女ともに更年期障害対策に有効な健康食品です。

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