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マカのグリシンの活躍(マカに含まれるグリシン)

マカでグリシンを摂取

滋養強壮や精力増強に効果があるとされるマカは、アスパラギン酸やアルギニンなど各種アミノ酸が豊富な健康食品です。
マカのアミノ酸の中には、グリシンと呼ばれる、私たちの体の健康維持に多方面に活躍する成分があることをご存知ですか?
今回は、マカが含有するグリシンについて、詳しくお話します。

グリシンとは

グリシンは、たんぱく質の中で最も単純な構造の非必須アミノ酸です。
水に溶けやすく甘味があり、旨味成分として食品添加物にも使用されています。
グリシンは普段の食事でたんぱく源としている食品には、ごく僅かしか存在していません。
しかし、ゼラチンなどのコラーゲンには非常に多く、全体の1/3がグリシンです。

マカのグリシン

乾燥マカ100gあたり、グリシンを350mg含有しています。
ちなみに、豚のゼラチン100gが含有するグリシンの量は24,000mgで、これは飛びぬけて多い数字です。
他に鰹節100gで3500mg、高野豆腐だと2300mg含有しています。

グリシンの役割

グリシンは、体内で様々な活躍をしています。
その活躍の幅の広さは、グリシンが無ければ健康が維持できないと言っても過言ではないでしょう。
グリシンの主な役割は
(1)コラーゲンの材料
(2)ポルフィリンの材料
(3)クレアチンの材料
(4)グルタチオンの材料
(4)胆汁の材料
(5)核酸の材料
(6)神経伝達物質
(7)アルコールの除去
など、様々です。
上に挙げた成分は、私たちの健康を維持するために必要不可欠な成分です。
しかも、マカでグリシンを摂取すると、マカが含有する他の栄養素との相乗効果を発揮し、その効果を高めます。
それぞれ、グリシンがどのような役割を果たすのか、詳しく見てみましょう。

コラーゲン

コラーゲンの1/3がグリシンなのは、グリシンがコラーゲンの材料だからに他なりません。
グリシンはコラーゲンで、アミノ酸同士のつなぎ役を担います。
コラーゲンの構造は

グリシン+アミノ酸A+アミノ酸B+グリシン+アミノ酸A+アミノ酸B

といった具合に、アミノ酸同士のつなぎ役として、必ず3塩基ごとにグリシンが繰り返しされます。
これをコラーゲン様配列といい、コラーゲンたんぱくの特徴です。
つまり、グリシンが無ければ肌の潤いや、骨に柔軟性を与えるコラーゲンが生産できません。

コラーゲンの生成には他にも必須アミノ酸のリジンと、非必須アミノ酸のプロリンが必要です。
乾燥マカ100gにリジンは310mg、プロリンは何と2,490mgも含有しています。
マカは、美肌や骨の形成に必要なコラーゲンの合成に最適な食材です。

ポルフィリン

グリシンは、体内で酸化還元反応に重要な役割を果たすポルフィリンの材料として使用されます。
ポルフィリンは、鉄を赤い色素であるヘム鉄にする際に、必要不可欠な成分です。
鉄は酸素を運ぶ赤血球の主成分であるヘモグロビンの材料ですが、鉄がヘム鉄になっていないと酸素を運ぶことができません。

つまり、鉄をいくら摂取しても、グリシンが体内に足りないと酸素を運べず貧血を発症します。
乾燥マカは100gあたり、必須ミネラルの鉄を25mgも含有し、これは男性が1日に必要な摂取量の333%に相当します。
貧血気味の方には、マカは鉄分やヘモグロビン合成に役立つ食品です。

クレアチン

グリシンは、アルギニンと共にクレアチンの材料となります。
クレアチンは主に筋肉の中に貯蔵され、エネルギー源として使用される有機酸です。
非常に高いエネルギー発生量を持ち、瞬時に大量のエネルギーを消費する瞬発力系の筋肉が必要なアスリートにとっては、体内に多く持ちたい成分です。
マカはアルギニンも豊富に含有し、粉末マカ100gあたり、アルギニンを610mg含有しています。
短距離や、重量挙げなど瞬発力が必要なアスリートに、マカは最適な食品です。

グルタチオン

グルタチオンンの抗酸化作用

グリシンは、抗酸化物質として作用するグルタチオンの構成物質です。
細胞内にはエネルギーを生産するミトコンドリアが存在し、酸素を取り込んでエネルギーを生産します。
この時取り込んだ酸素のうち、0.5~2%が活性酸素※1になります。
活性酸素は有害な物質で、遺伝子情報を担うDNAやRNAを破壊し、脂質を酸化して過酸脂質に変質させるなど、体に悪い影響を与えます。
この活性酸を除去するのが、抗酸化物質です。

抗酸化物質は体内で様々な物質がありますが、グルタチオンはアミノ酸のグリシン、グルタミン酸、システインという3つの成分だけで抗酸化作用を発揮します。
そして、細胞内で高密度に存在し、ミトコンドリアが発生する活性酸素を除去します。

※1 活性酸素は原子を構成する電子を失った酸素のこと。
電子を失うと物質として不安定なため、他物質と結合して物質としての安定化を図ります。
そのため、活性酸素は通常の酸素に比べ化学反応が早くなります。

グルタチオンの解毒作用

また、グルタチオンは肝臓で解毒効果のある物質としても作用します。
水溶性の毒物は、尿と共に排泄が可能ですが、中には水に溶けない毒物もあります。
水に溶けない毒物は、長い間肝臓内に留まり、肝臓の細胞に死をもたらします。
このような毒にグルタチオンが結びつくと、水に溶けやすくなり、尿と共に排泄しやすくなります。
これを、グルタチオン抱合といいます。

乾燥マカ100gの中には、グルタミン酸が730mg、システインの材料となる必須アミノ酸のメチオニンが110mg含有しています。
マカの摂取でグルタチオンが体内で生産でき、抗酸化作用や解毒作用が発揮され、体を健康に保てます。

神経伝達物質

グリシンはストレスを緩和

グリシンは中枢神経でGABA(ギャバ)に次いで、抑制性の神経伝達物質として作用します。
人はストレスを感じると、興奮性の神経伝達物質であるドーパミンやアドレナリンが分泌され、ストレスに対抗しようとします。
しかし、興奮性の神経伝達物質は分泌され続けると脳細胞を破壊し、感情のコントロールができなくなります。
さらに、分泌され続けると、今度は枯渇してしまい、やる気が失せ、うつ病を発症します。

そのため、GABAや「幸福ホルモン」と呼ばれるセロトニンを分泌して、興奮性の神経伝達物質の分泌を抑制する必要があります。
グリシンは、このセロトニンの量を増やす効果もあります。
セロトニンの量が増えると、人は幸福や安らぎを感じ、感情が落ち着きます。

グリシンは睡眠を促進

さらにセロトニンの量が増えると、睡眠を促すホルモンのメラトニンが増えます。
セロトニンとメラトニンは表裏一体の関係で、セロトニンが代謝※2されてメラトニンが生産されます。
つまり、セロトニンが先に無いと、メラトニンが作れません。

※2 代謝とは、ある物質を体内で化学変化により、他の性質を持つ物質に変えること。

そのため、グリシンを多く摂ると、睡眠不足が解消され、ストレスが軽減します。
マカには、神経伝達物質やホルモンの分泌を促進する、必須ミネラルの亜鉛が豊富です。
乾燥マカ100gあたり、亜鉛を12mg含有し、これは成人が1日に必要な摂取基準の120%に相当する量です。
マカでグリシンを摂ると、ストレスを緩和し、質の良い睡眠を確保できます。

胆汁の材料

脂質の消化と吸収を助ける胆汁の生産には、胆汁酸が必要です。
その胆汁酸の材料が、グリシンです。
胆汁酸の1/3がタウリンと結合したタウロコール酸、残り2/3はグリシンと結合したグリココール酸です。
グリシンが無ければ、十分な胆汁ができず、脂質が吸収できません。

脂質は肥満の原因と考える方が多いのが現状です。
しかし、脂質を必要な量だけ摂取しなければ、ウィルスから細胞を守る細胞壁を作ることができず、免疫力が低下します。
また、肌を乾燥から守る皮脂も作れないので、乾燥肌やシワの原因となります。

マカは、この脂質を代謝し、体に有効に作用させるビタミンB2が豊富です。
ビタミンB2は、主に脂質の代謝に作用し、脂肪の燃焼や、体の粘膜の健康を保つ役割があります。
乾燥マカ100gあたり、ビタミンB2を76mgも含有しています。
これは1日に必要な摂取基準の、実に4750%に相当します。
食事で脂質を摂取しても、グリシンとビタミンB2の効果で、体内で有効活用できます。

核酸の材料

グリシンは、遺伝子情報を司るDNAや、遺伝子情報を正確に写し取るRNAの成分である核酸の材料となります。
核酸は、アデニン、グアニン、シトシン、チミン、ウラシルからなりますが、グリシンはDNAにもRNAにも必要なアデニンの構成物質です。
グリシンが無ければ、私たちは新陳代謝で体の機能を保つことができません。

アルコールの除去

マウスを使った実験で、4週間連続でエタノールを与えたマウスにグリシンを与えたところ、胃、血液、呼吸、尿、糞便と全ての場所で急激にエタノール濃度が減少しました。
一方、グリシンを与えないネズミのエタノールの減少速度は、依然低いままでした。
また、グリシンを与えたマウスの肝細胞の死も、かなり減少しているとの結果が出ています。
このことから、グリシンは胃から吸収されるエタノールの量を減らし、アルコールによる肝細胞の損傷を最小限に食い止める効果があると考えられます。

マカには、肝臓でアルコールの代謝に関与するビタミンB群のナイアシンが豊富です。
アルコールを大量に摂取すると、体内にあるナイアシンがアルコール脱水素酵素に変わり、アルコールの代謝を早めます。
乾燥マカ100gあたりナイアシンを35mg含有し、これは1日に必要な摂取基準の233%に相当します。
大量にアルコールを摂取すると、大量のナイアシンが消費されるので、マカのようにグリシンとナイアシンが豊富な食品を摂取すると、アルコールが早く代謝されます。
その結果、二日酔いによる疲れや、肝機能の低下を食い止められます。

まとめ

マカが含有するグリシンは、体で様々な作用をもたらす非必須アミノ酸です。
グリシンは肌や骨の健康を保つコラーゲンの合成や、体に酸素を送るヘモグロビン、抗酸化作用と解毒作用をもつグルタチオン、エネルギー源となるクレアチンの材料になります。
また、抑制性の神経伝達物質として作用し、幸せホルモンのセロトニンの分泌を増やし、結果として睡眠を促すメラトニンも増えるので、精神安定や質の良い睡眠に効果的です。
さらに、遺伝子情報を司る核酸や脂質の吸収を行う胆汁酸の材料としても働き、体をアルコールの害から守る役割も果たします。
マカはグリシンが豊富なばかりではなく、グリシンの活躍をサポートする栄養素も豊富です。

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