マカは倦怠感を払拭し意欲を出す

マカは倦怠感を払拭する

「何だか今日は朝からやる気が出ない」、そんな倦怠感に襲われることはありませんか？
倦怠感は、必ずしも疲労の蓄積だけで起こるわけではありません。
実は、脳の働きも影響があります。
マカは、疲労回復効果が高いことで、最近人気が広がっています。
マカを摂取すると、疲労が回復するばかりか、何だか意欲が漲ってきます。
今回は、なぜマカを摂取するとやる気が起こるのかをお話します。

倦怠感とは

倦怠感とは、心身ともに疲労でだるさを感じることです。
つまり、心も体も関係しています。
人は自律神経が乱れると、倦怠感を感じます。
自律神経は、呼吸や血液の循環、体温の調節、発汗、消化機能、内分泌系など、自分の意思ではコントロールができない生理現象を調整する器官です。
自律神経は、脳の真下にある脳下垂体の視床下部の支配下にあります。
視床下部は脳の機能とも密接に関わり、自律神経が乱れると、連動して心身ともに倦怠感を感じるようになります。

ストレスや生活習慣が自律神経を乱す

自律神経は、非常にデリケートな器官です。
ストレスなどで精神が乱れると、脳と連動している視床下部の働きが乱れ、それと連動して自律神経が乱れます。
自律神経が乱れると、呼吸や脈拍が早くなったり、食欲不振や睡眠不足になったりします。
一方、昼夜逆転の生活を送ったり、疲労が蓄積したりすると自律神経が乱れます。
自律神経が乱れると、連動して視床下部も乱れるので、脳がストレスを感じ、倦怠感となって現れます。

倦怠感の症状

自律神経の乱れで起こる倦怠感は、心身に様々な症状を引き起こします。
十分に睡眠や休息を取っているのに、あたかも睡眠を取れなかったような気だるさや疲労感に襲われます。
また、体の各所が凝るようになり、筋肉痛や関節痛などを引き起こします。
さらに、ぼーっとしてしまい意欲が出ず、意識が散漫になります。

心身のストレスに対抗する脳内ホルモン

このように、心身にかかるストレスと対抗するために、脳内ではそのストレスに対応した脳内ホルモンが分泌されます。
脳内では約20種類ほどの脳内ホルモンが存在し、ストレスや外的環境に応じて分泌が増減します。
そして数ある脳内ホルモンの中で、人に意欲を起こさせ、倦怠感を解消するのがドーパミンです。

ドーパミンは「報酬系」とも呼ばれ、快楽を司る脳内ホルモンです。
ドーパミンが分泌されると、楽しく愉快な心地になり、自分の行動が楽しいと感じます。
人間の脳は、快を求め、不快を回避する性質があります。
そのためドーパミンが分泌されると、ひたすら快を求めるように行動し、意欲も漲ってきます。
またドーパミンが分泌されると、疲労を感じなくなるので倦怠感が解消されます。

マカの栄養素は倦怠感を解消する

マカは南米ペルーが原産のアブラナ科の野菜で、標高4,000～5,000mの高地で1年もの歳月をかけて大地の栄養素を吸収して育ちます。
そのため、必須ミネラルをはじめ、ビタミンB群や各種アミノ酸、そしてアブラナ科特有の有効成分であるグルコシノレートを豊富に含有しています。
これらの栄養素が密接に関与し、心身の疲労である倦怠感を解消し、意欲を漲らせます。
マカのどの栄養素が倦怠感を解消し、意欲を搔き立てるのか、詳しく見てみましょう。

マカで体の疲労を回復する

疲労の原因はアンモニア

疲労は、体内で生産するエネルギー不足が原因です
体内でエネルギーを生産するのは肝臓ですが、肝臓はそれ以外にも様々な役割があり、その一つが疲労物質である有毒なアンモニアの無毒化です。
アンモニアは神経細胞を麻痺させ、細胞内でエネルギーを生産するミトコンドリアの活動を阻害します。
アンモニアは、体内で新陳代謝※1や食事などでたんぱく質が分解されると発生し、血液で回収され肝臓に運ばれます。
肝臓に運ばれたアンモニアは、肝臓にある尿素回路で無毒な尿素に代謝※2され、尿と共に体外へ排泄されます。
しかし、加齢やストレスなどで肝機能が衰えると、アンモニアの処理が間に合わなくなり、逆にアンモニアの毒素で肝臓のエネルギー生産量が低下し、疲労の原因になります。
また、アンモニアが体中の血液に充満するので、アンモニアが脳の神経細胞を麻痺させ、倦怠感が生じます。

※1　新陳代謝とは、古い細胞を分解し、細胞分裂で新しい細胞に入れ替えることで、組織の機能を保つ生理現象のこと。
※2　代謝とは、ある物質を体内の化学反応で、違う性質を持つ物質に変えること。

マカのアルギニンとアスパラギン酸がアンモニアを無毒化

尿素回路でアンモニアを尿素に代謝する際に、マカに豊富な非必須アミノ酸のアルギニンをアスパラギン酸が必要不可欠です。
アルギニンやアスパラギン酸は、体内で他のアミノ酸を代謝しても生産ができますが、加齢などで代謝機能が衰えると、アンモニアの無毒化に十分な量を生産できなくなります。
マカのように単独でアルギニンやアスパラギン酸を含有する食品を摂取すると、尿素回路が活性化し、アンモニアの処理を促進します。
その結果、肝臓のエネルギー生産力が回復し、疲労が回復します。
疲労が回復すると、疲労による自律神経の乱れも改善します。
また、神経細胞を麻痺させていた脳内のアンモニアも減少するので、心の疲労も回復し、倦怠感が解消されます。

カルシウムとマグネシウムで自律神経の乱れを鎮静化

カルシウムとマグネシウムは骨の成分として使用される一方で、神経細胞内では情報伝達物質として作用します。
カルシウムやマグネシウムが不足すると、自律神経の働きが鈍り、乱れやすくなります。
マカはカルシウムやマグネシウムが豊富で、乾燥マカ100gあたり、カルシウムは450mg、マグネシウムは104mg含有しています。
これは成人男子が1日に必要な摂取量のそれぞれ69％、28％に相当します。
カルシウムとマグネシウムを摂取すると、乱れた自律神経が沈静化し、心身の連携がスムーズになるので倦怠感が軽減します。

マカのアミノ酸がドーパミンを活性化

脳内でやる気を出すドーパミンを生産するには、非必須アミノ酸のチロシンが必要です。
脳内でチロシンを何度か代謝すると、ドーパミンが生産されます
マカはチロシンや、チロシンの原料となる必須アミノ酸のフェニルアラニンを多く含有しています。
マカを摂取するとチロシンやフェニルアラニンを補給できるので、脳内で意欲を搔き立てるドーパミンが十分に生産でき、疲労感も軽減します。

まとめ

倦怠感で意欲が出ないのは、心身に疲れが生じ自律神経が麻痺しているからです。
マカを摂取すると、アルギニンとアスパラギン酸が心身の疲労の原因であるアンモニアを無毒化し、疲労を回復します。
また、マカのカルシウムとマグネシウムは疲労で乱れた自律神経を整え、フェニルアラニンやチロシンは脳内で意欲を司るドーパミンの分泌を増やし、倦怠感を払拭します。
マカを毎日摂取し、疲れ知らずの意欲漲る生活をお過ごしください。