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オーガニックのマカとは?

オーガニックのマカとは?

健康意識が高まっている昨今、普段自分が摂取する食材もオーガニックにこだわる方が増えています。
滋養強壮や疲労回復に効果のあることで人気のマカの中には、オーガニックを謳い販売されている商品もあります。
果たして、マカのオーガニックとはどんなものなのでしょうか?
今回は、オーガニックのマカについてお話します。

アンデス高原で栽培されるマカは本来農薬が不要

マカは、アンデス高原の標高4,000~5,000mの高地で栽培されます。
マカの栽培される環境は酸素が薄く、しかも生物に有害な紫外線が強く降り注ぎます。
しかも、乾燥や昼夜の寒暖差が激しいので、一般の植物や生物には生息が過酷な地域で、害虫や雑草がほとんど発生しません。
一方、マカは生育に1年ほどの歳月が必要ですが、生命力が強く、家畜の堆肥をまいて種を植えた後は自然任せで育ちます。
そのためアンデス高原におけるマカの栽培に、農薬や化学肥料は本来必要ありません。

農薬や化学肥料を使用したマカもある

しかし、昨今世界各国でマカの効能が認知されるに連れ、マカの需要が伸びています。
マカはペルー政府が外貨を獲得できる貴重な農作物なので、政府や関係機関の後押しでマカの栽培に適さない低地でも栽培されるようになっています。
低地では害虫が発生し、また本来マカの栽培に適した土壌ではないので、農薬や化学肥料が使われています。
マカがアンデス高原の局地で栽培されるので、マカは無農薬で安全だという神話は崩れつつあります。

マカは厳しい環境で育ってこそ栄養が豊富

マカの旺盛な生命力が栄養価を高める

マカは、もともとアンデス高原の厳しい環境に適応し進化した植物です。
そのため、痩せた土地でもミネラルを貪欲に吸収して育つという、非常に強い生命力を持っています。
この強い生命力が、マカを栄養豊富な食料に育て上げます。
マカはこの強い生命力のおかげで、必須ミネラルや各種アミノ酸、ビタミンB群が豊富になります。

一方、その植物に余りにも適した環境で人工的に育てられた植物は、自身の生命力が低下し、それとともに栄養価が減少する傾向にあります。
ほうれん草やトマトなどで知られているように、農薬や化学肥料などで育てられ、見た目が美しい野菜が、実は昔に比べ栄養価が低くなっているという現実もあります。

厳しい環境は二次代謝産物が豊富になる

植物は自らが育つ環境に適応するため、体内で様々な二次代謝産物※1を生産します。

例えば強い紫外線は、植物の生体内でも活性酸素※2を発生させます。
活性酸素は遺伝子や細胞を変質させ、植物の生命を脅かします。
そのため、植物は二次代謝産物としてポリフェノールやアントシアニンなどの抗酸化物質を生産します。
マカは根茎の部分を食用としますが、この根茎の色によってマカは白マカ、赤マカ、黒マカに大別されます。
赤マカや黒マカは抗酸化物質のポリフェノールやアントシアニンを多く含有します。

※1 二次代謝産物とは植物特有の成分で、生体の維持には必要ないが、継続して摂取することで体に何かしらの効果を与える栄養素のこと。
※2 活性酸素とは電子が欠損した物質として不安定な酸素のこと。他の物質と結合することで物質としての安定化を図ります。そのため、普通の酸素に比べ化学反応が早い性質があります。

マカは、アブラナ科植物特有の二次代謝産物のグルコシノレートを多く含有します。
グルコシノレートはアブラナ科の植物が自身の生体が傷付いた時に、傷口に侵入する雑菌や害虫から身を守る成分で、細胞内の酵素と反応しイソチオシアネートという強い殺菌成分に変わります。
グルコシノレートを私たち人間が摂取すると、小腸のバクテリアが持つ酵素でイソチオシアネートに変わります。
イソチオシアネートは体内では非常に強い解毒作用を発揮し、体内に蓄積し排泄しづらい有害物質のカドミウムやヒ素などを絡めとり、体外に排泄する作用があります。
このように、オーガニックで育てられるマカは、体の健康を保つ栄養素が豊富になります。

オーガニックには定義がある

オーガニックは本来「有機」という意味で、有機肥料を使い、無農薬で栽培された作物やその加工品を言います。
しかし、一言にオーガニックと言っても、その基準は様々です。
世界には300を超えるオーガニックの認定機関があり、一応IFOAM(国際有機農業運動連盟)か、FAO(国際連合食糧農業機関)とWHO(世界保健機関)が定めた基準に準拠しています。
しかし、各国の認定機関により、満たすべき基準がそれぞれ異なります。
また、国によっては「オーガニック」の表示や使用法を法律で規定しており、日本も法律で「オーガニック」の使用法が決められています。

日本のオーガニックの定義

日本では平成18年に「有機農業の推進に関する法律」が制定され、有機農業は以下のように定義されています。

  • 化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと、並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本とし
  • 農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した、農業生産の方法を用いて行われる農業

であることが求められています。
一方、アメリカでは遺伝子組み換え技術を用いた農作物の使用を禁止していません。
このように、各国で日本の定義と異なることが分かります。

農林水産省の定義

農作物を管理する農林水産省では、有機農産物の定義を「有機農産物の日本農林規格」で定めています。
「有機農産物の日本農林規格」では、有機農産物を「農薬と化学肥料を3年以上使用しない田畑で、栽培したもの」と定義しています。
また、農薬や化学肥料の使用頻度などで、農作物の栽培法の呼称を細かく分類しています。

さらに、品位、成分、性能等の品質について、農林水産省が定める基準を満たした農林水産物に付けるJAS規格にも、オーガニックの農林水産物には別途「有機JAS規格」が設けられています。
そのため、日本では「有機農産物の日本農林規格」を満たさないものに、「オーガニック」の呼称を使い販売することを禁止しています。

有機JAS規格は輸入品にも適応される

海外で生産された有機栽培作物を、日本国内でオーガニック製品として販売するには、有機JAS規格の認定を受ける必要があります。
海外の有機栽培作物が有機JAS規格の認定を受けるには、日本政府がJAS規格と同等水準の格付け制度を持っているとした国から輸入され、同国の政府や認定機関が発行する証明書があると認定が受けられます。
しかし、マカの輸出国であるペルーは、日本政府の認定国ではありません。

もう一つの方法は、外国の輸出業者、或いは日本の認定輸入業者が、日本国政府が認定する海外の認定機関の検査を受け、証明書を発行してもらえれば有機JAS規格の認定を受けられます。

日本で販売されているオーガニックや有機栽培を謳うマカは、日本政府が認めた認定機関で検査を受けることになり、必ず有機JAS規格が貼付されています。
もし、有機JAS規格の貼付が無く、オーガニックや有機を表示して販売しているマカがあれば、疑ってかかる必要があります。

まとめ

マカが育つアンデス高原は自然環境が厳しく、マカ以外の動植物では生存が困難です。
尚且つマカは痩せた土地でも育つため、その栽培に農薬や化学肥料を本来必要としません。
しかし、最近はマカの需要が伸びているため、アンデス高原以外でもマカが栽培されるようになり、それらの地域で栽培されたマカは農薬や化学肥料が使われている場合があります。
日本でオーガニックを謳うマカを販売するには、輸入業者や現地の生産業者が農林水産省の指定する認定機関での証明が必要で、有機JAS規格の貼付を受けなければなりません。
また、有機JAS規格の貼付がない商品をオーガニックと謳い販売することは、日本の法律で禁止されています。
マカはアンデス高原の厳しい環境で育ってこそ、栄養が豊富になり、本来の健康効果を発揮します。
効果の高いマカを選ぶには、有機JAS規格の貼付を受けたオーガニックのマカを選ぶのが良いでしょう。

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