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マカの過剰摂取に注意すべき人

マカを過剰摂取すると

滋養強壮や精力増進に効果があることで人気のマカ。
その効果をいち早く得たいがために、説明書にある摂取量を超えて摂取してしまう方もいるかと思います。
何事も、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」と言います。
マカを過剰摂取すると、何か問題があるのでしょうか?
今回はマカの過剰摂取についてお話しします。

マカの適正摂取量

マカは医薬品や栄養素などの成分ではなく、南米ペルー原産のアブラナ科の野菜です。
そのため、ビタミンやミネラルなどのように明確な摂取基準は設けられていません。
マカを健康維持に活用するには、一般的に1日に必要な摂取量は1,500~4,000mgとされています。
これは、多くてもティースプーン1杯程度の分量です。

ペルーでのマカの摂取量

一方、マカの原産国であるペルーでは、国民1人当たり平均で1日に20gのマカを摂取しています。
さらに、マカの栽培地であるアンデス高原に暮らす人々は、収穫期には1週間で何キロものマカを家庭料理の食材として摂取します。
ペルーの人々の間で、マカを摂取しすぎて病気になったという話はありません。
そのため、ペルー国民の摂取量よりはるかに少ない、日本におけるマカの1日の摂取量を守っている限り、マカの過剰摂取を心配する必要はありません。

健康状態によってはマカの栄養素が過剰摂取になる

マカは、鉱物資源が豊富なアンデス高原で栽培されます。
マカが育つ土壌は、鉄、亜鉛、カルシウムをはじめとし各種ミネラルが豊富で、マカは1年もの歳月をかけてそれらのミネラルを吸収して成長します。
また、ビタミンB群や各種アミノ酸、アブラナ科の植物特有の有効成分であるグルコシノレートを豊富に含有します。
そのため、マカは僅かな量でも様々な栄養を豊富に含有する栄養価の高い健康食品ですが、摂取する人の健康状態によっては、マカの過剰摂取は問題になります。

腎臓が悪い人はマカのカリウムに注意

腎臓が悪い人は、マカを必要以上に摂取すると、マカに豊富なカリウムが体に悪影響を及ぼします。
マカはカリウムが豊富で、乾燥マカ100gあたり1500mg含有し、これは成人男性が1日に必要な摂取量の50%に相当します。
カリウムは体内の水分を排泄する作用があり、マカでカリウムを摂取し血液中に増えると、利尿作用が働きます。
通常、尿と一緒に血液中のカリウムは排泄されますが、腎臓の機能が低下しているとカリウムの排泄が上手く機能せず、高カリウム血症になります。
高カリウム血症は不整脈の原因となり、最悪の場合心不全を引き起こします。

肝炎の人はマカの鉄に注意

マカは鉄も豊富で、乾燥マカ100gあたり25mg含有し、これは成人男子が1日に必要な摂取基準の333%に相当します。
肝炎は肝臓が炎症を起している状態で、肝炎が進行すると肝硬変となり、肝臓の機能を失い再生が困難になります。

鉄は血液で酸素を運ぶ赤血球の主成分であるヘモグロビンの材料で、食物で摂取すると肝臓に蓄えられます。
鉄は酸素と結合しやすく、酸化した鉄は自ら活性酸素※1を放出し、肝臓の細胞の炎症を促進し、肝細胞の繊維化を招きます。
肝臓に鉄が増加すると、それだけ炎症が促進し、肝硬変のリスクを高めます。
肝炎を発症している人は、マカの過剰摂取に注意が必要です。

※1 活性酸素とは電子が欠損した物質として不安定な酸素のこと。他の物質と結合することで物質としての安定化を図ります。そのため普通の酸素に比べ、化学反応が早い性質があります。

子宮筋腫の女性もマカの過剰摂取に注意

子宮筋腫は、子宮に良性の腫瘍ができる症状です。
良性なので直接生命に関わることはありませんが、妊娠前の女性だと不妊の原因になります。
マカは、女性ホルモンの分泌を促進し、しかも女性ホルモンのエストロゲンの代用となる植物エストロゲンのフィトエストロゲンを含有します。
子宮筋腫はエストロゲンに反応して大きくなるので、マカを過剰摂取すると分泌が増えたエストロゲンやフィトエストロゲンの影響で、子宮筋腫が悪化します。

マカの過剰摂取で腹痛や下痢をする場合

マカを過剰摂取すると、腹痛や下痢をする場合があります。
基本的に、過剰摂取すると下痢や腹痛の原因となるような栄養素はマカにありませんが、人によっては体質上、マカの成分に過剰反応する方もいるようです。

また、マカはアブラナ科の植物です。
ブロッコリーや菜種油など、アブラナ科の植物の食品にアレルギー反応を起こす人も極僅かですが存在します。
マカを摂取し、下痢や腹痛が起こるようなら摂取を少なくし、それでも続くようなら体質的に合わないため、摂取を控えた方が良いでしょう。

マカは適量摂取が健康維持の秘訣

マカの効果を早く得たいがために、摂取の目安を超えた量を摂取してしまう方もいると思います。
しかし、マカは医薬品ではないので、即効性のある成分を含有していません。
また、マカに豊富でエネルギーを生産する際に補酵素として作用するビタミンB群は、摂取基準を超えて摂取しても、その時に必要な量以外は尿と共に排泄されてしまいます。
マカをはじめとした健康食品は、毎日適量を摂取することで徐々に体質を改善し、健康な体を手に入れるものです。
マカは少量でも、栄養価が高い食品です。
はじめは少量で様子を見ながら、体調に合わせて徐々に摂取量を増やしていき、自分に見合った量を継続することが大切です。

まとめ

マカは医薬品ではないので摂取基準はありませんが、1日の目安は1,500~4,000mgで、これはペルーで摂取されるマカの量に比べはるかに少ない量です。
マカはアブラナ科の野菜で、原産国のペルー国内では家庭料理の食材として普通に食べられており、マカを過剰に摂取して体に異常が出たという事例はありません。
ただし、摂取する人の持病によっては、マカに豊富な栄養素によって症状を悪化させる場合があります。
そのため、腎臓の機能が低下している人や、肝炎の人、子宮筋腫の人はマカを控える必要があります。
また、体質によってはマカを受け付けない人もいます。
マカは継続摂取してこそ、健康効果を発揮します。
マカの過剰摂取は避け、摂取の目安を基準に自分に合った量を摂取し続けることが、マカで健康を保つ秘訣です。

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