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マカとアルギニンは併用しても大丈夫?

マカとアルギニンは併用できる?

筋肉増強や疲労回復に効果があることで、サプリメントに配合されるアルギニン。
特に質の良い筋肉が必要なアスリートにとっては、必要不可欠な栄養素です。
疲労回復や精力増強に効果があるマカも、実はアルギニンが非常に豊富な食品です。
筋肉増強を狙ったり、疲労回復を早めたりするために、アルギニンとマカを一緒に摂取すると、何か問題が生じるのでしょうか?
今回は、マカとアルギニンを併用した時の効果についてお話します。

アルギニンとは

アルギニンは、正式名を2-アミノ-5-グアニジノペンタン酸、あるいは2-アミノ-5-グアニジノ吉草酸といい、体のたんぱく質を構成する20種類のアミノ酸の一つです。
アルギニンは食事で摂取しなくとも、体内で他のアミノ酸を代謝※1して生産が可能なため、非必須アミノ酸に分類されます。
しかし、成長期には体内での生産だけでは間に合わないため、食事で摂取した方が良い栄養素です。

※1 代謝とは、ある物質を体内の化学反応で、違う性質を持つ物質に変えること。

アルギニンの役割

アルギニンは、体のたんぱく質を作る際に必要な成分です。
私たちの体のたんぱく質は、20種類のアミノ酸が様々な組み合わせで結合することで作られます。
一方でアルギニンは、アミノ酸として単独で体に作用する、遊離アミノ酸としての機能もあります。
遊離アミノ酸として機能する場合、
(1) 成長ホルモンの分泌促進
(2) アンモニアの代謝
(3) 一酸化窒素の生産
(4) 免疫力の向上
に、関わります。

成長ホルモンの分泌促進

成長ホルモンは、体内でたんぱく質を合成する際に必要なホルモンです。
成長ホルモンは、脳の真下にある脳下垂体前葉という組織から分泌されます。
成長ホルモンが分泌されると、骨や筋肉などの組織の細胞分裂が活性化します。
また、糖質、脂質、たんぱく質の三大栄養素の代謝を促進し、基礎代謝でエネルギーとなる体脂肪の燃焼も促進します。
成長ホルモンは、新陳代謝※2や傷の修復などに必要なホルモンなので、生涯に渡り分泌されます。

※2 新陳代謝とは、古い細胞を分解し、細胞分裂で新しい細胞に入れ替えることで、組織の機能を正常に保つ生理現象のこと。

しかし、第二次性徴期をピークに分泌量は年々減ってゆき、第二次性徴前期を100%とすると、ピーク時で200%、30~40代で50%、60代では30%まで低下します。
アルギニンは、遊離アミノ酸として脳下垂体を刺激します。
脳下垂体が刺激されると、成長ホルモンの分泌が促進されます。
アルギニンを摂取すると、加齢とともに減少する成長ホルモンの分泌を増やせます。

アンモニアの代謝

食物の消化や新陳代謝などでたんぱく質が分解されると、体内で有害なアンモニアが発生します。
アンモニアは最も小さな分子構造の窒素化合物で、細胞壁を簡単にすり抜け、細胞内でエネルギーを生産するミトコンドリアの活動を阻害したり、神経細胞を麻痺させたりします。
このアンモニアを無毒化するのが、肝臓にある尿素回路です。
体内で発生したアンモニアは血液で回収され、肝臓に運ばれます。
肝臓に運ばれたアンモニアは、尿素回路に取り込まれ、最終的に尿素に代謝されて尿と共に体外に排泄されます。
アルギニンは、この尿素回路でアンモニアを尿素に代謝される際に使用されます。
アルギニンを摂取すると、尿素回路が活性化し、アンモニアの無毒化が早まります。
その結果、ミトコンドリアが活性化し、エネルギーの生産が増え、疲労が回復します。

一酸化窒素の生産

男性器である陰茎が勃起する際には、陰茎内の海綿体に張り巡らされた毛細血管に血液を送り込む必要があります。
毛細血管に血液を送り込む際に、体内では、血管を拡張する作用がある一酸化窒素を生産します。
この時、アルギニンをシトルリンに代謝すると、一酸化窒素が生産されます。
EDは、基本的に血流が悪く、海綿体の毛細血管に十分な血液が送れないために起こる症状です。
アルギニンで一酸化窒素を増やし、血管を拡張するとEDが改善されます。

免疫力の向上

アルギニンは、肋骨に囲まれた胸腔にあるリンパ器官である胸腺を刺激し、リンパ球のT細胞やNK(ナチュラルキラー)細胞という免疫細胞の分泌を促進する作用があります。
また、傷の修復には細胞分裂が必要です。
その細胞分裂で、成長因子として重要な役割を果たすポリアミンという物質を合成する際もアルギニンが使用されます。

アルギニンの摂取量

アルギニンは体内で生産が可能な非必須アミノ酸なので、厚生労働省が定める摂取基準はありません。
しかし、アルギニンの効果を得たい場合は、1日に2,000~4,000mgが必要であると言われています。
また、筋肉増強が必要なアスリートでは、1日10,000mg以上必要と言われています。

アルギニンの過剰摂取

アルギニンは、体内に入ると様々な物質に代謝されて消費されるので、サプリメントなどで適切な量を摂取している限りは、他の栄養素に比べ安全な成分です。
しかし、過剰摂取した場合は腹痛、下痢、痛風の原因となります。
また、アレルギーとして気道炎症を起こす場合もあります。
他にも、ヘルペスが発生している場合は、アルギニンがヘルペスウィルスの増殖を促進してしまう場合もあるで、発症中はアルギニンの摂取を控える必要があります。

マカのアルギニン含有量

マカはアルギニンが豊富な食品で、乾燥マカ100g中に、610mg存在しています。
アルギニンは、他にも豚ゼラチンや大豆、肉類に多く含有されています。
食品100g中で見ると、豚ゼラチンで7,900mg、大豆で2,700mg、牛ひき肉で1,300mg含有されています。
マカはアルギニンが豊富でも、マカだけで1日に必要なアルギニンを全てまかなえるわけではありません。
そのため、マカとアルギニンのサプリメントを併用しても、過剰摂取になることは殆どありません。

マカとアルギニンの効果

マカはアルギニンを豊富に含有していますが、マカとアルギニンが豊富な食品やサプリを摂取すると、アルギニンの効果を高めることができます。
マカとアルギニンを一緒に摂取すると
(1)筋肉増強
(2)アンモニアの代謝促進
(3)精力増進
(4)美肌効果
(5)免疫力増強
が、見込めます。

筋肉増強

筋肉を増やすには、成長ホルモンの分泌が不可欠です。
重い重量を上げるなど、高負荷の運動をすると、運動中に成長ホルモンの分泌が活性化します。
運動中は血液中のグルコース(ブドウ糖)を消費しますが、血液中のグルコースが無くなると、脂肪より先に筋肉のたんぱく質がアミノ酸に分解されて、エネルギーに代謝されます。
この時、真っ先に分解されるのがアルギニンとBCCA(分岐鎖アミノ酸)です。
そのため、運動前後にアルギニンとBCAAを摂取すると、運動中のたんぱく質の分解が防げ、尚且つ筋肉となるアミノ酸の再合成も促進します。
マカは、BCAAであるの必須アミノ酸のバリン、ロイシン、イソロイシンが豊富です。
乾燥マカ100g中に、バリン390mg、ロイシン450mg、イソロイシン280mg含有しています。
マカとアルギニンを一緒に摂取すると、筋肉をより効率的に増やせます。

アンモニアの代謝促進

アンモニアの代謝には、アルギニン以外にも、マカに豊富なアスパラギン酸が活躍します。
アスパラギン酸も、肝臓にある尿素回路を活性化する栄養素です。
マカを摂取すると、尿素回路を活性化する栄養素が増えるため、アンモニアの処理が早まり、肝臓の細胞内のミトコンドリアも活性化するので、疲労回復も早まります。

精力増進

アルギニンは脳下垂体を刺激し、成長ホルモンの分泌を促します。
脳下垂体は性ホルモンの分泌を促す、性腺刺激ホルモンの分泌を司る器官でもあります。
アルギニンで脳下垂体が刺激されると、性腺刺激ホルモンの分泌が促進され、男女ともに性ホルモンの分泌が盛んになります。
性ホルモンは、生殖器の活性化に必要不可欠なホルモンです。

また、マカが豊富に含有する亜鉛は、別名「セックスミネラル」と呼ばれ、生殖器の細胞に多く存在しています。
性ホルモンは、男性は精巣で、女性は卵巣で多く生産されます。
亜鉛は、性ホルモンの合成や、精子や卵子の細胞分裂に必要なミネラルなので、マカでアルギニンと共に亜鉛を補うと、精力が増進できます。
乾燥マカ100g中に、亜鉛は12mg含有し、これは男子が1日に必要な摂取基準の120%に相当します。

美肌効果

アルギニンで分泌が促進される成長ホルモンは、肌の新陳代謝にも必要なホルモンです。
また、肌の保湿成分となるコラーゲンにもアルギニンが使用さます。
コラーゲンの生成にはアルギニン以外にも、マカに豊富なグリシン、アラニン、プロリン、アスパラギン酸などの非必須アミノ酸が必要です。
さらに、必須ミネラルの鉄も必要です。
マカとアルギニンを摂取すると、潤いある若々しい肌を作れます。

免疫力増強

アルギニンは、免疫細胞のT細胞やNK細胞の分泌を促す作用があります。
一方マカは、同じリンパ球であるマクロファージの餌となる非必須アミノ酸のグルタミンの原料となるグルタミン酸が豊富です。
グルタミン酸は、血液中のアンモニアと結合してグルタミンになります。
グルタミンでマクロファージが活性化すると、細胞分裂を起こし、免疫力が向上します。
マカとアルギニンの摂取は、免疫力向上に効果的な組み合わせです。

まとめ

アルギニンは体内で生産ができる非必須アミノ酸で、マカも豊富に含有している栄養素です。
アルギニンは、体内で各種たんぱく質の原料となるばかりではありません。
遊離アミノ酸としても作用し、成長ホルモンの分泌促進、アンモニアの代謝、一酸化窒素の生産、免疫力向上に効果を発揮します。
アルギニンは体内で様々な用途で使用され、過剰摂取しても比較的安全な栄養素ですが、体質や病気によっては下痢や腹痛などの副作用があります。
マカはアルギニンが豊富な食品ですが、マカだけで1日必要なアルギニンを補えないため、 アルギニンのサプリメントと併用しても問題ありません。
マカとアルギニンを併用すると、筋肉増強や疲労回復、精力増進、美肌効果、免疫力の増強が見込めます。
マカとアルギニンを併用し、あなたの健康維持にお役立てください。

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