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栄養豊富なマカの成分(マカの栄養成分)

マカにはどんな栄養素があるのか?

雑誌やCMなどでしばしば耳にするマカ。
サプリメントになるほどなので、栄養豊富なことは何となくわかりますが、普段スーパーや食料品店で目にすることのない食品なので、どんな食材なのか、何が有効なのかはよく分かりません。
今回はマカ初心者のために、マカの栄養素についてお話します。

マカとはどんな食品か

マカは南米ペルーで、インカ帝国の時代から栽培されているアブラナ科の多年生植物で、食用とするのは根の部分です。
標高4000~5000mの高地で、しかも強烈な紫外線と酸性土壌、昼夜の激しい寒暖差と、通常の植物では生息が困難な環境をものともせずに育ちます。
しかも、乾燥させれば7年も保存に耐えられるため、食料生産の限られたアンデス高地では貴重な食物でした。
古くから男女ともに「強壮作用」があることが知られていましたが、生産量自体が少なく、特権階級だけが食す貴重品でした。

日本に紹介されるようになったのは、1990年に大阪で開催された『国際花と緑の博覧会』が初で、日本人には比較的新しい健康食品です。
通常、日本に流通しているマカの大部分は、ペルーから輸入した乾燥したマカを粉末にしたタイプか、サプリメントです。
そのため、マカと言われてピンとこない方が多いのは、他の健康食品に比べ実物の姿を目にすることがほとんどないからです。
しかし、その健康食品としての実力は日に日に認められており、マカの消費大国アメリカについで、日本は2003~2006年にかけてマカの消費量2位につけているほど、現在ではメジャーな健康食品になっています。

マカの栄養素

マカは、「植えると数年はその土地が不毛になる」と言われるほど、土壌の成分を吸い上げる力が強い植物で、そのためビタミンやミネラルが非常に豊富な食品です。
一般に流通する、乾燥マカ100g中に含まれる、基本的な
(1)三大栄養素
(2)必須ビタミン
(3)必須ミネラル
の3項目を、まずは見てみましょう。

三大栄養素

乾燥マカ100g中に含有する三大栄養素は、以下のとおりです。
炭水化物 59g
たんぱく質 11.3g
脂質 2.2g
乾燥マカは、私たちの体でエネルギーとなる炭水化物が非常に豊富で、主にデンプンです。
これは、じゃがいもなど根を食料とする植物に一般的に言えることで、食料の少ないアンデス高地で貴重なエネルギー源であったことも頷けます。
一方、同じくエネルギーになる脂質は非常に少なく、わずか2.2gです。
そして、私たちの体を作るたんぱく質が11.3gもあります。

マカのアミノ酸

たんぱく質は体内に吸収されると、アミノ酸に分解されます。
私たちの体を構成するたんぱく質を合成するには、体内で合成のできない9種類の必須アミノ酸と、必須アミノ酸をもとに体内で合成可能な11種類の非必須アミノ酸が必要です。
必須アミノ酸は食事で摂取しなければならないので、必須アミノ酸がどれだけ含まれているかで、たんぱく源として優秀かどうかが判断できます。
乾燥マカ100gあたりの必須アミノ酸と、非必須アミノ酸のそれぞれの含有量は以下の表のとおりです。

必須アミノ酸
バリン 390mg
ロイシン 450mg
イソロイシン 280mg
トリプトファン *
リジン 310mg
メチオニン 110mg
フェルアラニン 290mg
トレオニン *
ヒスチジン 190mg
非必須アミノ酸
アラニン 390mg
アルギニン 610mg
アスパラギン酸 670mg
グルタミン酸 730mg
グリシン 350mg
プロリン 2490mg
セリン 330mg
チロシン 200mg
マカは、必須アミノ酸を9種類中7種類、非必須アミノ酸を11種類中8種類含有しています。
植物でアミノ酸を摂取する場合、20種類のアミノ酸のうち、いくつかが存在しない場合が多いのが現実です。
マカは比較的多くの必須アミノ酸と、非必須アミノ酸を含有した健康食品と言えます。

マカの必須ビタミン

マカは、ビタミンB群とビタミンCを含有します。
乾燥マカ100gに含有する必須ビタミンは、以下の表のとおりです。
ビタミンB1 1mg
ビタミンB2 79mg
ナイアシン 35mg
ビタミンB6※1 1.1mg
ビタミンC 3mg
※1 ビタミンB6は品種によっては含有しない場合があります。

マカはビタミンCを含有していますが、1日に必要な摂取基準が80mgなので多いとは言えません。
しかし、特質すべきはビタミンB群、特にビタミンB2の含有量の多さです。
マカは品種によって含有するビタミンB群の含有量が異なります。
基本的にはビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6を含有しています。
これらのビタミンB群は、エネルギーの代謝に関与します。
特に含有量が多いビタミンB2は、脂質の代謝に作用します。
脂質の代謝とは、摂取した脂質をエネルギーに変換することです。
エネルギーに変換されなかった脂質は脂肪として蓄積されるので、脂質代謝の低下は肥満につながります。
乾燥マカ2gだけで1日に必要なビタミンB2の摂取基準を大幅に上回るので、肥満防止に役立ちます。

マカの必須ミネラル

必須ミネラルは、カルシウムのように骨格を構成する以外に、私たちの体の調子を整えるために必要不可欠は栄養素です。
マカは痩せた土地でも成長可能な植物で、成長が遅い分、土壌のミネラルを多くその体内に溜め込みます。
乾燥マカ100gが含有する必須ミネラルは、以下の表のとおりです。
カルシウム 450mg
25mg
亜鉛 12mg
ナトリウム 25mg
マグネシウム 104mg
カリウム 1500mg
5mg
リン 220mg
マンガン 8mg
セレン 20mg
ホウ素 5mg
マカは、カルシウムや鉄、亜鉛など、日本人に不足しがちな必須ミネラルが豊富です。
しかも、これらのミネラルは非常に吸収率が悪いため、マカのようにミネラルが豊富な食品で積極的に摂取する必要があります。

マカは豊富な二次代謝産物が魅力

三大栄養素、必須ビタミン、必須ミネラルなどの栄養素は一次代謝産物と呼ばれ、ほとんどの生物が共通して持つ成分です。
これらの栄養素は、私たちが生命を維持するために必要不可欠な栄養素で、マカはこれらの一時代謝産物を豊富に含有しています。

しかし、マカの魅力は、一次代謝産物である必須栄養素が豊富なばかりではありません。
実は、マカは一次代謝物のように直接生命の維持には関与はしませんが、長期に摂取すると体の機能を高めたり、欠如すると体に障害を与えてしまったりする、その生物固有の二次代謝産物と呼ばれる栄養素が豊富です。
マカは以下のような二次代謝産物を含有します。
マカミド 不飽和脂肪酸
マカエン 不飽和脂肪酸
グルコシノレート グルコース及びアミノ酸の誘導体
イソチオシアネート 硫黄化合物で抗がん剤の成分
アルカロイド類 植物塩基※2で強い生理作用を持つ
実は、これらの二次代謝産物の豊富さこそが、マカが健康食として絶大な人気を誇る理由です。
これらの二次代謝産物は医薬品などにも用いられ、現在もさまざまな角度からその薬効が研究されています。

※2 塩基とは、酸と反応すると塩を生じる物質のこと

まとめ

マカは、南米ペルーのアンデス高原で古代から栽培されている、栄養が豊富な食品です。
マカは、古代から強壮作用と生殖能力を高める効果が認められていましたが、マカが日本の紹介されたのは1990年代なので、日本人には比較的新しい健康食品です。
マカはアミノ酸やビタミンB群、そして必須ミネラルを豊富に含有しています。
特に肥満防止に効果のあるビタミンB2や、日本人に不足しがちなカルシウム、鉄、亜鉛が豊富です。
また、マカはマカ特有の不飽和脂肪酸であるマカミドやマカエン、グルコースとアミノ酸の誘導体であるグルコシノレート、抗がん剤にも使用されるイソシオシアネートなど二次代謝産物も豊富です。
しかし、マカのどの成分が作用して滋養強壮作用を高めているのかは、未だ研究段階です。
マカの健康食品としての実力は、多くの方が体験して認めているからこそ、健康志向の高いアメリカや日本で大量に消費されています。
あなたの滋養と健康を高める栄養食品として、マカは最適な食品です。

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